あっという間に年長さん・・・
来年は小学生だなんて・・・
月日が流れるのは早いものですね。
今回は、年長児だから読める、楽しめる「童話」についてお話していきます。
毎年のクラスカラーや、個性などを考慮して年中時から「童話」に触れるときのもありました。
先生方は、担当クラスに合うレベルのものを選んでください。
目次
童話 とは
「童話」って「絵本」と違うの?という疑問が挙がりますよね。
それほど大きな違いはなく、どちらも「おはなし」のこと。
ただ、「絵」を中心として話が成り立っているものを「絵本」といいます。短い文が添えられており、絵だけを目で追っても内容が理解できます。
文がなく、絵のみで想像する楽しさがあったり、しかけがあったりと様々です。
一方、「童話」は、絵がなくても、物語として成り立つもので、挿絵などが入っているものもあります。
簡単に言うと、「字がいっぱい」ということ。
ただ、どちらも「子どもに向けた」ものである点は同じです。
子どもに童話を読むと育つ力
まず、今までの読み聞かせの経験があれば、5歳くらいには、絵本から様々なことを学んだり、長めのお話を楽しんだり出来るようになります。
しかし、最近は幼児でもタブレットやスマホを使って、ゲームをしたり動画を見たりという時間が多くなっていますね。
家庭での読み聞かせの時間は、年齢が上がるにつれて減っていきます。
すると、「目」つまり「視覚」からの情報の受容や解析が得意な子どもたちが多くなっています。
子どもたちが関わっている「目」から入ってくる情報の類は、自分の頭で何も考えなくても入ってくるもので、何かを考えたり、想像する機会はほとんどありません。
今一度、「童話」に注目していただきたいたいのです。
ただ、「童話」を楽しめるのは、絵本を楽しめる子どもであるという前提のもと。スモールステップが大切です。絵本を聴けて楽しめるようになってから。
子どもの順応性は高いので、絵本に興味を持たない子でも、毎日続けて読んでいけば変化が見られるはずですよ!
子どもの「想像力」と「創造力」を養うツール
「耳」で聞いて、目に見えない情景やストーリーをイメージし、想像力を高めていきます。
子どもの順応性は素晴らしいので、繰り返せばすぐに楽しめるようになります。
そのお話が「楽しい!」「面白い!」と感じられたならば、遊びの段階で想像したものもとに絵を描いたり、立体的に創り上げたりしていく力が自然と身についていきます。
これが「創造力」で、さらに「思考力」などに繋がっていきます。
読み手へのメリットもある
そして読み聞かせに困っているお母さん方の理由として挙げられている
- 何冊読めばいいの~ってくらい読まされる
- 絵を見せながら読み聞かせは思ったよりキツイ
- 何を読むか迷う
といった悩みが解決!!
1冊を数日に分けて読み進めていきます。章ごとに読み分ける、2章ずつ、など決めて行います。
おすすめの童話を紹介
では、ここからは、おすすめの童話を紹介していきます。
まずはこれから…
ロボット・カミィ ✎古田足日(4歳から)
幼稚園で、段ボールの工作を楽しんだ経験がどの子もあるでしょう。
いたずらっ子で、わがままで、泣き虫だけど力持ち。そんなロボットのカミィが大騒ぎ。
集団生活での子どもの心理を巧みに捉えた一冊。子どもの食いつきがすごい。
子ども社会って思ったよりもきちんとしているなぁ…なんて
いやいやえん ✎中川李枝子(4歳から)
こちら、「ぐりとぐら」の作者である中川李枝子さんの童話です。
7編からなる元気な保育園児の「しげる」が主人公の楽しいお話です。
ちゅーりっぷほいくえんの身近な世界観から、あっという間にファンタジーの世界へ飛び込み、また戻っていく不思議なお話です。
ほのぼのとした空気が素敵なお話です。
はじめてのキャンプ ✎林明子(4歳から)
大好きな子たちに交じって、初めてのキャンプの一晩を過ごす小さな「なほちゃん」のお話。
なほちゃんの緊張や頑張りがストレートに伝わってくる、シンプルで読みやすいけれど、とても内容のある童話です。
キャンプ流行中の今だからこそ、共感できる子はたくさんいるはず!
シリーズで楽しい!!
へんてこもりのはなし へんてこもりへいこうよ ✎たかどのほうこ(5歳から)
そらいろ幼稚園のうらにある「へんてこもり」の中でしりとり遊びを始めた仲良し4人組。
テンポよく動物の名前を挙げていく4人でしたが、途中で行き詰まり…
とっさの思い付きで答えた「まるぼ」を皮切りに、へんてこな動物がたくさん現れた!!
シリーズ作です。気に入ったら全作突破!!
- へんてこもりにいこうよ
- へんてこもりのコドロボー
- へんてこもりのなまえもん
- へんてこもりのきまぐれろ
- へんてこもりのまるぼつぼ
エルマーのぼうけん ✎ルース・スタイルス・ガネット(5歳から)
年を取ったとらねこからどうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞いたエルマーの大冒険の旅のおはなし。
りゅうの子どもを助けに行くと誓うエルマーに、待ち受けるのは、恐ろしい動物たち。
知恵と勇気で立ち向かう!!章を進めたら、地図を確認して復習していくのがきまり。
こちらも続きが気になるので…全作突破!!
- エルマーのぼうけん
- エルマーとりゅう
- エルマーと16ぴきのりゅう
長いお話の続きが気になる、連作を楽しめるようになるとこれからの読書観や「読書好き」という趣味につながるでしょう。
ふたりはともだち ✎アーノルド・ローベル(5歳から)
仲良しのかえる、がまくんとかえるくん。ふたりの間で繰り広げられるのは、濃くて、おかしくて、ちょっぴり切ない…様々なエピソード。
子どもから大人までたくさんの人たちに40年以上も愛され続けています。
5つのお話からなる第1作。友達の存在について語り継がれるべき1冊です。
- ふたりはともだち
- ふたりはいっしょ
- ふたりはきょうも
- ふたりはいつも
おすすめの童話教えてください!
読んだことある、懐かしい童話がありましたか?年長児クラスの先生方は是非、読み聞かせに童話を入れて頂きたいと思います。
おすすめの童話、ここには無かった童話などありましたら教えてください!
ぜひ、コメントくださいね♪(コメント欄は下へ↓)